2015.08.29 Saturday
手しごとにまつわるトークショー@AKOMEYATOKYO
イベントのお知らせはもっぱらfacebookになっており、こちらの更新はほそぼそとですいません!

1000円でこれはお得ですね!(*´ω`*)

お二人のかごのお話が面白く楽しいのはもちろんのこと、
伝えよう、という情熱そのものに、
僭越ながら「手しごと」に携わる者の一人として、感じるところの多い対談でした。
イドを始めた当初、熱く(熱苦しく!?)語っていたあれこれを
最近ではあまり表に出すこともなくなってきて…
かといって、
なんとなく編んでいるのでも、
なんとなく教室をしているわけでもないのだけれど、
どこかゆるゆるとしていた今日この頃。
お二人が守りたいと考える「かご編み」という文化の伝承のお話をうかがうにつけ、
少なくとも「伝え続けること」なしには、大切なものを発展させるどころか、
守ることすらできないのだ、と再認識。
***
また、この日は、常々感じているお金のことを再確認する機会にもなりました。
かご編みを代表とする、編んで作る「編組品」(へんそひん)。
量産の効かない効率化の難しいこの手しごとは、日本においては滅多なことでは食べていけないという事実。
これは、若かりし頃に編み物から離れた自分が、
再び職業として編み物を中心に据えてみよう!と考えた時に迷い続けたことでもあり…
これは、若かりし頃に編み物から離れた自分が、
再び職業として編み物を中心に据えてみよう!と考えた時に迷い続けたことでもあり…

人件費が安価な国で作られたニットに、いつしか洗練されたものも多くなりました。
「先進国では老後の楽しみにするしかないね。」
と、一度は手放した編み物。
(もともと合理的な人間です・・・汗)
(もともと合理的な人間です・・・汗)
それが、産後に視点が変わりました。
赤ちゃんの世話に明け暮れていると、生産的なことが何一つできないような気分になるんです。
人間を生産(?)しているのにね・・・
そういった話はまた別の機会にいくらでもできますが・・・(笑)とにかく貴重な経験でした。
自由がなくなり、大きなことも、立派なこともできないからこそ、
「編む時間そのもの」「手しごとの手間そのもの」が与えてくれる豊かな気持ちを思い出させてもらったように思います。
老後の楽しみじゃもったいない!「手しごと」はその成果物だけでなく「過程」にこそ価値があるはず、と。
***
この日のトークショーの最後にも、
小澤さんのお計らいで少しみなさんにもお話させていただきましたが、
イドの提案するかご部を含めた「編み物」は、
特別な道具もスペースも必要なく、
もっとも身近に気軽に取り組める「手しごと」の一つです。
編んで作る「編組品」の適正価格での流通が難しくなったとはいえ、
「手しごとの時間」そのものを生活から失いたくないんだよー!
と、楽しくも必死で試行錯誤してきた7年間だったな〜とふりかえる時間をいただきました。
きっとこれからも試行錯誤ですが・・・
***
実は「編組品」という名称は、この日のお二人の話から知った言葉でしたが、
自分が手放したことと、自分があきらめずにいること、
その両方をクッキリと思い出させてくれる言葉だったのでした。
これからも、そんな編組品を身近に置く嬉しさ、
そして、作る「大変さ」と「楽しさ」の両方を伝え続けていきたいです。
そしてそんな仲間を少しずつ地域に増やしていくこと・・・
ときどき果てしない気持ちになりますが、
意識して、こういったその道のプロのお話をうかがう機会をつくることで、
初心を振り返りたいと心する時間となりました。
自分が手放したことと、自分があきらめずにいること、
その両方をクッキリと思い出させてくれる言葉だったのでした。
これからも、そんな編組品を身近に置く嬉しさ、
そして、作る「大変さ」と「楽しさ」の両方を伝え続けていきたいです。
そしてそんな仲間を少しずつ地域に増やしていくこと・・・
ときどき果てしない気持ちになりますが、
意識して、こういったその道のプロのお話をうかがう機会をつくることで、
初心を振り返りたいと心する時間となりました。

「チーズ!」
と言ったら「バター!」とみんなを笑わせてくださる、
お茶目でダンディーな 松野屋社長と、
9月1日から森岡書店(茅場町ではなく銀座一丁目の方!)での展示を控えた小澤さんと記念写真。
お二人には、最後までお付き合いいただき感謝です。
この実用的なカゴたち→「使える編組品」がたくさんご覧いただける「日本のかご市」。
ぜひこの機会に、銀座AKOMEYA TOKYOまでお運びいただけたらと思います!
***
また、今年のイドのかごのトップシーズンはこのイベントで終了ですが、
9月からはイドのかご編み教室「かご部」が目白押しです。
9月からはイドのかご編み教室「かご部」が目白押しです。
午前の部は既に満席ですが、午後の部はまだ募集中です。
買うより編みたい!という方は、ぜひ!
このあと部員さんを対象に、「fromスクラッチ」という素材を割いたり切ったりするところからご一緒いただくクラスも開催しますのでお楽しみに!

AKOMEYAさんでの最後の一冊!?(↑)
松野さんの書籍とともに、かご部入部の皆様のお越しをお待ちしておりまーす!
JUGEMテーマ:クラフト市
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